ホーム > 書籍情報 > 歴史ポケット新聞 > ポケスポ立ち読み > 【プロレス】老人ショック死! 残忍! 噛みつき攻撃 [昭和37年]

ポケスポ 立ち読み

昭和37(1962)年4月27日

老人ショック死! 残忍! 噛みつき攻撃
【神戸支局】4月27日、テレビで生中継された神戸王子体育館での試合中、ブラッシーの噛みつき攻撃による残虐なシーンを見た高齢者2人が、ショック死した。

 この日のメーンは力道山、豊登、グレート東郷組対ルー・テーズ、フレッド・ブラッシー、マイク・シャープ組の6人タッグマッチ。試合は“銀髪鬼”ブラッシーが東郷の額へ執しつ拗ようなまでの噛みつき攻撃、生中継のテレビで放送された流血シーンはあまりにもショッキングなものとなった。
 翌日の朝日新聞夕刊は、京都府の76歳の女性と愛知県の63歳の男性が、27日夜のプロレス中継を見ている最中に気分が悪くなり、医師が駆け付けたが、心臓発作と脳出血でそれぞれ死亡したと報道。63歳の男性を診察した医師は、「死因は脳出血だが、患者はもともと血圧が高く、あまりにも刺激の強い場面にショックを受けたことが原因のようだ」と語っている。
 事故が明るみに出たことで、このほかの試合中継でも数人の高齢者がショック死していたことがあらたに判明。青少年への悪影響を懸念する声も上がってきている。これを受けて30日、大阪府警は5月11日の大阪大会のテレビ中継取りやめ、中継するテレビ局に18歳未満の入場禁止などを申し入れた。しかし、その後の双方の話し合いにより、残虐な場面は大写しにはしないなど、テレビ局が自粛する旨で合意し、問題はこれ以上拡大することはなかった。

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