ホーム > 書籍情報 > 歴史ポケット新聞 > ポケスポ立ち読み > 【プロレス】世紀の大凡戦!? 猪木vsアリ 15Rドロー [昭和51年]

ポケスポ 立ち読み

昭和51(1976)年6月26日

世紀の大凡戦!? 猪木vsアリ 15Rドロー
【東京本社】 ◆新日本◎格闘技世界一決定戦3分15ラウンド◎6月26日◎日本武道館
○猪木(15R、引き分け)アリ●


 世紀の大凡戦か、究極のガチンコ勝負か。全世界に中継されたプロレスラー、アントニオ猪木対プロボクシング世界ヘビー級現役王者、モハメッド・アリとの格闘技世界一決定戦は、さしたる見せ場もないまま、両者15Rを戦い抜き、ドロー裁定となった。
 アリの単なるリップサービスに猪木が呼応したことが発端だった。当初はまったく取り合わなかったアリ側も、新日本サイドの地道な交渉についに対戦を受諾した。決戦10日前の16日夜、アリ陣営が日本に上陸。来日会見では「8RKO」を予告したが、20日の公開スパーで猪木のジャンピングハイキックを見て、目の色が変わった。その後、再三にわたり、アリ陣営はルールの修正を要求。結局、スタンディングでのキックは認めないなど、ルールは猪木に圧倒的に不利なものとなった。
 全米21カ所のクローズド・サーキッドに合わせて午前11時50分、試合開始のゴングが鳴らされた。いきなりリングに寝そべり、足の甲でローキックを放つ猪木。許された攻撃はもはやこれしかなかった。15R中、アリのパンチはわずか4発。いずれも有効打には至らず、蹴りまくられた左足は大きく脹れ上がった。
 この一戦のリングサイド席はなんと30万円と超高額。果たしてその価値はあったといえるだろうか?

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