ホーム > 書籍情報 > 歴史ポケット新聞 > ポケスポ立ち読み > 【サッカー】W杯予選 木村 スーパー30m弾[昭和60年]
昭和60(1985)年10月26日 |
【東京本社】
10月26日、6万2千人の観客を集めたメキシコワールドカップ(W杯)アジア最終予選、日本―韓国第1戦は1―2で日本が敗れ、本大会出場に黄信号が灯った。
本拠地・東京と敵地・ソウルでの総合成績でW杯への出場権を争う日韓の一騎打ち。絶対に負けられない一戦は、ホームの国立から始まった。
先手必勝。ここまで堅い守りと速攻で予選を勝ち上がってきた日本。そのお株を韓国が奪った。前半30分、41分と韓国はエース崔淳鎬のチャンスメークから、あっという間に2―0とリードした。
日本も43分、木村和司が倒されて得たFKを自ら直接狙う。「蹴った瞬間、入ったと思った」。木村の右足から放たれたボールは、韓国の壁を越え、急激に落ちてゴール左隅に入った。
後半は一進一退の0―0。結局1点差のまま、勝負はソウルに持ち込まれた。