ホーム > 書籍情報 > 歴史ポケット新聞 > ポケスポ立ち読み > 【五輪】野口激走 Qちゃんに続く金メダル[平成16年]
平成16(2004)年8月18日 |
【アテネ臨時支局】第28回夏季オリンピックのアテネ大会、第10日の8月22日に行われた陸上・女子マラソンは、野口みずきが16人の途中棄権者が出る過酷なレースを制した。日本にとって前回大会の高橋尚子に続く、同種目五輪史上初の連続金メダル獲得となった。
午後6時のスタート時点で気温35℃。ゆっくりとしたペースで進んだレースは、中間地点手前で日本選手3人を含む7人に絞られ、上り坂が待ち受ける25km過ぎで野口みずきが一気に飛び出した。
ただ一人、追走してきたエルフィネッシュ・アレム(エチオピア)を27km過ぎで置き去ると独走態勢に突入。また、2時間15分25秒の世界最高記録を持つ優勝候補の大本命、ポーラ・ラドクリフ(イギリス)は36km付近で棄権した。
40km地点でキャサリン・ヌデレバ(ケニア)に12秒差にまで詰められたが、懸命な走りで踏ん張り、トップでゴールテープを切った。優勝タイムは2時間26分20秒だった。
また土佐礼子が2時間28分44秒で5位、坂本直子が2時間31分43秒で7位入賞を果たし、日本女子マラソン陣の層の厚さを実証した。